品木ダムの浚渫土を盛土する工事が完了しました
群馬県の品木ダムで進めていた、浚渫土(しゅんせつど)の盛土工事が完了しました。
■ 品木ダムってどんなダム?
草津温泉から流れ出る川は、温泉の成分で強い酸性になっています。そのままでは魚がすめず、農業用水にも使えず、橋などのコンクリートも傷めてしまいます。
そこで、川に石灰を入れて酸性を弱める「中和事業」が、昭和39年(1964年)に世界で初めて始まり、60年以上続けられています。品木ダムは、中和によってできた沈殿物を受け止める役目を持つダムです。
ダムの底には、沈殿物や上流から流れてきた土砂が少しずつたまっていきます。ためたままにするとダムの働きが落ちてしまうため、定期的にすくい上げる作業(浚渫)が行われています。
■ 当社が担当した仕事
すくい上げた土は、水を抜いて固めたあと、決められた場所へ運んで盛り土にします。当社はこの「盛土工」を担当しました。
・固めた土を、ぬかるみに強いクローラ式の運搬車で運ぶ
・ブルドーザーで薄く敷きならし、締め固める
・盛り土の斜面を、油圧ショベルで整える
という作業を、何層にも重ねて繰り返していきます。
■ 斜面はICT施工で仕上げました
盛り土の斜面(法面)の仕上げには、ICT建機を使いました。3次元の設計データを重機に読み込ませ、バケツの刃先の位置を機械が自動で調整してくれる仕組みです。
目印の杭や糸を張る手間が減り、設計どおりの形に、むらなく正確に仕上げることができます。
■ 長雨との戦い
今回いちばん苦労したのは天候でした。長雨が続き、現場はぬかるんで重機が思うように動けず、盛り土がなかなか進まない日が続きました。
雨の合間を見て少しずつ土を重ね、足元の状態を確かめながら作業を進め、無事に完了を迎えることができました。
■ おわりに
ふだん目にすることの少ない工事ですが、下流の川や暮らしを守るための大切な仕事です。その一部を任せていただけたことを誇りに思います。
関係者の皆さま、ありがとうございました。
拓友工業株式会社では、公共工事を中心に、河川や道路の土木工事を手がけています。一緒に働く仲間も募集しています。